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"翻訳小説"カテゴリーの記事一覧

  • シャーロック・ホームズのライヴァルたち(1)
    前回の記事でご紹介しました通り、「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」(中島河太郎、押川曠編、パシフィカ、1979年)を大いに参考にさせていただいています。


    その中に、「ライヴァル紳士録」というページがありまして、たくさんのライヴァルたちが紹介されています。



    1979年から現在の2023年、四十年余でどれほど紹介が進んだでしょうか。

    (1)その筆頭に上がっているのが「セクストン・ブレイク」です。
    一般出版社では、アンソロジーはともかく、一冊で出しているのは、ヒラヤマ探偵文庫だけですね。お買い求めは下の題名から飛んだリンク先でどうぞ。
    柬埔寨の月
    謎の無線通信
    ボンド街の歯科医師事件



    その次のページでは、



    (2)ザレスキー公爵は、「プリンス・ザレスキーの事件簿」が出ました。



    (3)クレイ大佐は、「アフリカの百万長者」が出版されました。



    (4)ハガー・スタンリーは、私が訳した「質屋探偵ヘイガー・スタンリーの事件簿」です。



    (5)ポール・ベックは、残念ながらいまだに翻訳は出ていないようです。



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  • 「インド帝国警察カラザース」


    次にご紹介するのは、ヒラヤマ探偵文庫二冊目だった「インド帝国警察カラザース」です。
    1906年のこの作品、植民地時代のインド帝国を舞台にした「シャーロック・ホームズのライバルたち」の一冊で、とても珍しいとおもいます。
    こんな作品をどこで見つけたかというと、なんと



    に掲載されていたのです。この時代にすでにご存知だった押川先生の慧眼に圧倒されます。



    ご覧の通りです。
    びっくりですね。
    で、一生懸命探したところ、なんと復刻ファクシミリ版が2013年に発行されていたことが判明しました。



    ハードカバーです。



    中扉です。オリジナルそのまま、挿絵も入っています。できれば初出雑誌も知りたいところでしたが、さすがにそこまでは。



    こんな挿絵が入っています。イギリス人のお役人が狼狽えています。



    こちらは、カラザースに証言をするインド人。地べたに座っています。これを差別と見るか、インド人はこちらが楽なのかは、わかりません。

    著者は実際にインドで警察業務に関わっていたそうで、他にも数冊著書があるようです。

    残念ながらヒラヤマ探偵文庫は、売り切れになってしまいました。
    重版の予定はありません。
    現在販売している本も、残りがあと4、5冊というのもありますから、どうぞお買い逃しのありませんように。


  • 夏コミケ当選のお知らせ
    ヒラヤマ探偵文庫、夏コミケ初挑戦で、当選しました!
    8月13日日曜日 東プ45a
    です。

    冬コミケは人に連れられて2回訪れたことはありますが、夏は一般参加でもまったく行ったことがありません。
    なんでも天井には雲が出るとか出ないとか?
    少々不安であります。

    参加者の人数は文学フリマの10倍はいそうですが、果たして「評論」のところまでやってきてくれるかどうか?
    もっと一般的なブースが並ぶところならいざしらず、どんなふうになるのか見当もつきません。

    もちろん新刊は用意するつもりですが、大爆死の可能性も大いにあります。

    どうぞ応援のほどよろしくお願いいたします。


  • スーザン・デアの事件簿


    ヒラヤマ探偵文庫のウェッブサイト公開を記念して、最初のブログ記事は第一冊め「スーザン・デアの事件簿」の書影を上げます。
    これは本書に含まれている作品ではありませんが、未収録作品の雑誌初出の際のイラストなのです。
    ほかにもいろいろスーザン・デア作品の単行本未収録作品を集めています。
    いずれご紹介できるときがくるでしょう。
    お楽しみにしてください。


    おまけとして、同じ雑誌に掲載されたイラストをご紹介します。