9月16日~11月12日まで、北九州市立美術館分館でおこなわれた「没後50年 松野一夫展」に行ってきました。開催場所が北九州市の小倉だったので、私(湯浅)の住んでいる群馬県からは遠かった。しかし、なんだか、どうしても行きたくなり、足を運ぶことにしたのです。
小倉駅からは、そう遠くないところにリバーウオーク北九州という立派なビルがあり、その5階が北九州市立美術館分館になっています。たいそう大きなビルでして、それぞれの階で、アミューズメント施設や飲食店があり、充実していました。ビルの南側には、小倉城があり、観光客もたくさん訪れていました。秋晴れだったので、天守閣も映えて、またお堀も秋らしい風情を見せていました。良かったです。
さて、松野一夫展ですが、これは素晴らしい展示になっていました。松野一夫の絵の魅力をあますところなく伝えているのです。以下に、会場で6章で構成された展示テーマを記します。
- 上京、デビューまで
- 挿絵画家としての活躍
- 憧れのパリへ
- 帰国後の仕事
- 戦後、探偵小説と子どものための本
- 新たな画境へ
それぞれのテーマにそった展示になっていまして、これらの流れで、松野一夫の仕事をすべて網羅していると思われます。さらに、これらの展示の最後に、まとめとして、『新青年』の全表紙が発行順にすべて飾られていました。これは迫力がありましたよ。
ところで、少し驚いたことがありました。第2章の展示説明の文のところで、『新青年』研究会の末永昭二さんや私の名前を見つけたことです。末永さんは、松野一夫の画中のサインについて、同じく私の方は森下雨村と松野一夫がシャグランブリッジというトランプゲームでよく遊んだことについての説明で、各自の言葉が引用されていました。『新青年』研究の成果が見られて、長くやってきて良かったと、思わず感慨深くなってしまいました。また図録も大変立派で、展示された絵が色鮮やかに掲載されていました。まるで松野一夫の魅力が詰まった宝石箱のようです(続く)。
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