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翻訳小説を連載します「アナーキストの車輪」 著者前書き(マックス・ペンバートン)
ヒラヤマ探偵文庫の愛読者の皆様のために、未公開長編小説をブログで無料公開しようと思います。
 一つ一つの章が比較的短いので、一回に一章連載でいけるのではないでしょうか。
 

 著者のマックス・ペンバートン(1863~1950)は、イギリスの冒険小説や探偵小説の作家であり、キャッセルズ・マガジンの編集者でした。彼はアーサー・コナン・ドイルやバートラム・フレッチャー・ロビンソン(1870~1907)の友人でした。ご存じのように、ロビンソンの協力で、コナン・ドイルは「バスカヴィル家の犬」を書きました。
 この本は、ロビンソンが死の床でペンバートンに託したメモをもとにして書いたものです。それについては、ペンバートンの前書きをご覧下さい。


アナーキストの車輪

暗殺者の物語
新聞記事再録とブルース・インガソル氏の口述筆記による
マックス・ペンバートン
著者より
 この小説は故B・フレッチャー・ロビンソンの助言による。彼は親しい友人であり、その死を大いに悼んでいる。このテーマは彼本人が数年前から興味を抱いていた。そしてなくなる直前に受け取った手紙の中に、私がこのアイデアを必ず本にすると約束してくれと書いてあったのである。それをようやく実現したのが本書である。彼が残したノートに少々私の考えも付け加えたが、書き上げられたのはかけがえのない友情への感謝のおかげである。
マックス・ペンバートン
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