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ヘンリー・レヴェレージ『囁く電話』 
ヒラヤマ探偵文庫の最新刊は、ヘンリー・レヴェレージ、加藤朝鳥・平山雄一共訳の『囁く電話』(ヒラヤマ探偵文庫26)です。
この作品は、加藤朝鳥が『新青年』大正11(1922)年1月号~4月号まで訳したのですが、そこで中絶してしまいました。しかし残りの部分を、平山雄一さんが訳して、現代に蘇らせたものです。
時空を越えた翻訳コラボになります。新しい試みであると同時に、「翻訳とは何か」を考えるきっかけにもなるかもしれません。
小酒井不木は、『毒及毒殺の研究』(『新青年』大正11年10月号~大正12年1月号)のなかで、「囁く電話」のトリックについて触れています。作品のキモをそのまま述べているのだから、はたしてそれで良いのか、悪いのか?
アメリカではフォックス社によって、大正15(1926)年に映画化されていました。日本には昭和2(1927)年に入ってきています。ヒラヤマ探偵文庫版の表紙は、その映画のスチールから取ってみました。
下の写真一枚目は、マグネー氏の書斎。二枚目は、マグネー氏の娘、ロリス・モントゴメリとメイド。
映画では、ストーリーが改変されていて、ドリウ探偵の出番はなく、代わりにロリスの恋人のバリーが活躍する話になっているようです。
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