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  • noteをはじめました
    このたび、ヒラヤマ探偵文庫のnoteを始めました。

    オジサンにはブログとnoteとの違いが今ひとつわかっていなかったのですが、どうやらこちらのほうがいろいろ発展性があるらしいと勘付いたのです。

    新刊の紹介だけでなく、昔の資料的な話題を取り扱ったり、また有料ページもできるそうなので、中途半端な長さの作品はここで発表してみてもいいかなと思ったりしています。

    いろいろ実験してみるつもりですので、よろしくお付き合いください。

    ヒラヤマ探偵文庫
    をクリックしていただくと、飛べるはずです。試してみてください。
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  • おもしろ同人誌バザールに参加します


    ヒラヤマ
    探偵文庫は、四月二十七日に九段下のベルサール九段で開催されるおもしろ同人誌バザールに参加します。
    これにあわせて、新刊「写真集 1893年の大英帝国」を発売します。



    以前発売した「1906年のロンドン」と同じように、当時の写真集を復刻しました。前はロンドンとその郊外のみでしたが、今回はブリテン諸島のさまざまな場所を紹介しています。
    「1906年のロンドン」や「女王陛下のロンドン」には解説がついていたのですが、本書には場所名と写真しかなかったので、解説は一から書きました。またこの本でも、当時の地図と現代のGoogleマップを比較検討し、撮影場所を推定してQRコードにしました。スマホで読み込めば、Googleマップでその場所を確認することができます。


    イギリス各地の写真だけでなく、当時のイギリス王室メンバーの写真も収録されています。中でも珍しいのは、ジョージ五世妃の実家集合写真です。メアリー妃の兄弟三人がどれが誰やらよくわからず、海外の友人の協力を得ましたw



    こうした橋の写真も多いです。この写真集が発行された当時は、完成して間もなかったのです。けっこう近代的ではありませんか。



    海岸沿いの行楽地の写真も、たくさん掲載されています。
    現代の地図と比較すると、この写真左手に写っている時計塔は、現代はわずかに場所が移動されていて、びっくりました。

    BOOTHショップでも予約を受け付けております。どうぞよろしくおねがいします。


  • ヒラヤマ探偵文庫の今後の予定
    ご無沙汰しております。
    今後の活動について、決まった範囲でご報告いたいします。

    まず2025年4月11日~5月11日に開催する「おもバザハンズ横浜」に申し込みました。
    「ハンズ横浜店」で委託販売をいたします。
    新刊はありませんが、長期間にわたってヒラヤマ探偵文庫を手にとってご覧いただけるチャンスです。出品はexシリーズのみです。

    ついで2025年4月27日(日)開催の「’25春 おもしろ同人誌バザール九段下」に参加します。
    これに合わせてexシリーズの新刊を準備していますので、ご期待ください。

    その翌月、2025/5/11(日) 12:00〜2025/5/11(日) 17:00開催の「文学フリマ東京40」に申し込みを完了しました。
    次回は今までの「翻訳文学」ではなく、「評論・研究|ミステリー」のカテゴリーで参加します。「『新青年』研究会」との隣接配置をいたします。

    どうぞ皆様、奮っておいでください。

  • 文学フリマ京都9(2025年1月19日開催)に行ってまいりました。
    文学フリマ京都9(2025年1月19日開催)に行ってまいりました。
    前日からの前入りで、開催場所の東山にある円山公園に行きました。
    今年はラジオ放送開始から、ちょうど100年目の記念の年になります。
    そこで、円山公園にあるラジオ塔を見に行きました。ラジオ塔とは、公園などにラジオ受信機を設置する塔のような建物のことをいいます。近所の人々がそこに集って、公共放送のラジオを聞いていました。
    下の写真のラジオ塔は、1932(昭和7)年に設置されたのを復元したものとなっています。
    JOOKというコールサインがあります。
    文学フリマ京都の会場「みやこめっせ」の隣りには、京都府立図書館がありました。
    立派な建物ですね。
    さて、翌日は文学フリマ京都9に参戦です。
    午前11時に開始で、たくさんのお客さんが来てくれました。


     
    新刊は、「冒険クラブの冒険談」(ヒラヤマ探偵文庫37)と森下雨村「赤い塔の家」(ヒラヤマ探偵文庫38)の2冊です。
    「冒険家クラブの冒険談」は、次のような内容です。
    ――本書はThe Adventures of the Adventurers Club, A Shocker in Six Stories (Five men & a woman 1890)の全訳である。いわゆる「シリング・ショッカー」と呼ばれる読み物で、一シリングという単行本よりは安い価格(ちなみにストランド・マガジンも一シリングだった)で売られたペーパーバックだ。著者名も「五人の男と一人の女」という、語り手そのままであって本来の著者名は明記されていない。これは『ある刑事の回想録』 (ウォーターズ、ヒラヤマ探偵文庫)以来の、語り手すなわち著者名とする習慣が引き継がれているのだろう。おそらくこの本は娯楽のために読み捨てられていたのではないかと思われる。同様に読み捨てられていた定期刊行物には青少年を読者として想定した「ペニー・ドレッドフル」があったけれども、当時は十二ペンスで一シリングだったので、価格としては十二倍になるし、本書中には英語の註なしにフランス語が使われたりもしているので、読者はフランス語も分かる、ある程度上の階級に属する人々だったと思われる。親しい人々が集まって話を披露するという形式は、 「デカメロン」以来よくある形だが、日本でも江戸川乱歩「赤い部屋」や野村胡堂「奇譚クラブ」がある。
    「赤い塔の家」は、次のような話です。
    ――森下雨村の冒険科学小説「赤い塔の家」(『少女の友』大正7年7月~12月号)が収録されている。――赤い塔の家にある、開かずの部屋で起こる幽霊騒ぎがきっかけで、物語が動き始める。『少女の友』に連載されていたので、登場人物の中心はローティーンの一郎や純子、光子の姉妹であり、彼らの行動が、読者の〈恐いもの見たさ〉を煽るものとなっていた。
     千里眼やテレパシーなどの超常現象も描かれ、作品を支えるものとしてあった。この時期、つまり大正7(1918)年の小説としては、たいへん珍しい題材だといえるだろう。また物語の舞台である赤い塔の家も、栃木県の中禅寺湖の湖畔にあるという設定になっていた。子供たちが夏休みに出かける避暑地の雰囲気を存分に出している。雨村は、夏という季節の連載を意識して、題材を扱っていた。その赤い塔の家には、大きな秘密が隠されていたのである。はたして彼らは、秘密を解くカギを探すことができるのであろうか?
    2冊とも面白い内容になっています。
    よろしくお願いいたします。
    京都文学フリマは、午後4時に終了します。
    短い時間の開催にもかかわらず、5,500名以上の方が参加してくれました。
    京都開催において、今までで最高の人手だそうです。よかったです。
    しかし、ヒラヤマ探偵文庫の売り上げの方はどうかといいますと、、、
    今ひとつ、芳しくなかったです。
    どうしたことでしょうか。
    やはり考えなくてはならないことが、あるようです。
    ……でも、頑張っていきたいと思います。
    応援よろしくお願いいたします。
  • 文学フリマ東京39に参戦してきました。
    今回は、前回まで開催されていた流通センターから変わって、東京ビッグサイトでおこなわれました。いよいよ東京ビッグサイトでの開催です。西3・4ホールになります。
    たいへん広い会場で、2263の出店になり、その人数も4026人でした。
    一般来場者も10941人で、過去最高だそうです。

    ヒラヤマ探偵文庫も開店準備が整い、12時には入場が始まりました。
    今回の新刊は、『ミカドの謎』と『疑問の犯人』の2冊です。
    そのほか、過去のヒラヤマ探偵文庫も、たくさん出品しました。

    開始一時間くらい、大勢の人が訪れてくれました。
    しかし、会場が広いためか、売れ行きが今ひとつ。このブースに来るまで、誘惑に堪えきれなくなり、寄り道をしているのかもしれません。
    開催時間中に、会場もめぐってみました。
    たくさんの人で、あまりよくブースを見ることができません。
    ほんとに人が多いです。
    また、大手出版社も以前に比べると、たくさん出店していることに気づきます。
    これはいいのか、悪いのか。意見が分かれるところですね。
    私(湯浅)としては、この日の文学フリマにふさわしい出版物を、ここでこの日に発売するのならいいんじゃないかと思います。
    さて、終わりの時間も近づきます。
    『ミカドの謎』も『疑問の犯人』も、まずまずの売り上げです。
    全体としては、大きな声ではいえない「う~ん、厳しい」の状況でした。
    終了後、片付けが始まります。
    しかし、宅配便の受付場所があまりありません。
    出店者が非常に多いので長蛇の列です。
    重い段ボール箱を運ぶのは疲れます。また、時間もかかります。
    これに関しては、次回、運営側の善処に期待したいです。

    文学フリマ東京も、東京ビッグサイトでやるようになり、知名度も上がりました。
    入場料も必要になりました。
    しかし、東京に一極集中してしまうと、出店者側もいろいろと対策を練らなくてはなりません。できれば、関東近郊、新潟でも開催してもらえるとうれしいです。
    もちろん、さまざまな事情があることはわかっています。ただ、あまりにも大きくなってしまうと、本を買う消費者側も迷ってしまうのではないでしょうか。買いたい本に偶然出会う時間がほしいのです。そのためにも、何か、いろいろな工夫が必要な時期に来ていると思いました。