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例年ですと5月の文学フリマ東京で発売される、『新青年』研究会の機関誌「『新青年』趣味」の最新刊第24号が、ついに今月末に出版されるはこびになりました。
Pub Antiquarian 『新青年』研究会のブログ
今回は、ヒラヤマ探偵文庫JAPAN担当で「『新青年』趣味」編集長の湯浅は、
『新青年』に見られる小酒井不木のユーモア
私平山は
地下鉄サム英語書誌
地下鉄シャムのライバル ジョンストン・マッカレー 平山雄一・訳
山中峯太郎の新発見筆名「澄川哲朗」について
を寄稿しました。
他にも、特集2「この人も『新青年』!」では、二人とも寄稿しています。
「英語書誌」は、アメリカにおける地下鉄サムの初出および初出誌の再録情報をまとめたものです。本当は邦訳の情報もつけたいところでしょうけれども、それは守備範囲外ということで。詳しい人、よろしくおねがいします。
あと、地下鉄サムの第二作の初翻訳を載せました。以前第一作を載せましたが、その続きですね。ヒラヤマ探偵文庫愛読者の皆様、どうぞお読みください。
山中峯太郎のは、婦人雑誌を調べていたところ、編集者が堂々と正体をバラしていたのを発見したので、調べてみました。ほんの数年間しか使っていなかったペンネームで、主に女性向け雑誌で使っていたようです。その後、峯太郎名義の単行本に収録された作品もありました。PR -
ヒラヤマ探偵文庫では、たとえば「英国犯罪実話集」などですが、昔の本のイラストを再録することもあります。そのときには原書をスキャンするのですが、なかなか難しいです。そのためにオーバーヘッドスキャナーを導入しましたが、きれいに本を広げるのは困難です。
そのときのために、「本に寄り添う文鎮」というのを買って試してみました。
これがケースに入った状態で、
中身です。本を開いた時の湾曲にそったカーブというわけですね。
いろいろな本で試してみました。
文庫本です。一応開いたままになりますが、下部が斜めになっていますね。オーバーヘッドスキャナーで撮影するには、ちょっと心配です。下にももう一本置けば完璧でしょうかね。
ポケミスです。上部の余白が少ないので、文鎮が文字にかかってしまいます。また下部も斜めになっています。これでは使えませんね。
ソフトカバー単行本です。けっこう綺麗に開きますが、下部は斜めになっています。文章だったら読めるでしょうが、画像目的でスキャンする場合は、斜めになってしまいそうです。
ハードカバー単行本です。今までの本は新しい本でしたが、これは比較的古い本なので開きやすいのかもしれませんが、今までの中ではいちばんきれいに開きました。
ストランドマガジン合本です。分厚いのでどうだろうかと思いましたが、案外うまく行きました。しかし本にもよるのかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
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文学フリマ東京での新刊、湯浅篤志「趣味のモダン・アラカルト」をヒラヤマ探偵文庫JAPANのBOOTHショップでも、販売開始いたしました。
どうぞよろしくお願いします。
また、他の二冊
ウィリアムズ「海老足男との対決」
「テリーの日本案内 大正三年版」
も、ヒラヤマ探偵文庫のBOOTHショップで販売をしています。
ぜひご覧ください。 -
五月十九日に開催された文学フリマ東京に来てくださった皆様、ありがとうございました。
無事閉幕し、ようやく疲れもとれましたのでブログを書いていますw
今回の新刊は、以前もご紹介した通りに
「海老足男との対決」
「テリーの日本案内 大正三年版」
「趣味のモダン・アラカルト 大正・昭和・戦後のひととき」(湯浅篤志)
の三冊です。
よそ様と比べても、分厚いのでどうしてもお値段が高くなってしまい、申し訳ありません。心苦しいのですが、どうぞご容赦ください。
今回の入場者は一万二千人くらいだったそうです。
このところずっと右肩上がりで推移していたのですが、この数字は前回と同じくらいかな。入場料一千円を取ることになって、成長が鈍化したのかもしれません。
われわれの売り上げは、前回をやや下回ったかというところです。特に前回はバックナンバーがたくさん売れましたが、今回はほとんど動きませんでした。ちょっと考え所かもしれません。
これが十二月の次回となると、お台場に移るわけです。
不確定要素がまた一つ増えますね。
どうなるのでしょうか。
しかし思うのですが、東京は五月と十一か十二月で、間が五、六ヶ月空いています。一方で関西は九月に大阪、一月に京都ですので、四ヶ月しか空いていません。また冬の東京とは一、二ヶ月しか空いていません。これがもうすこしバランスよく、たとえば京都を二月か三月にすればいいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。